MR-SKY’s diary

仕事と育児と日常と

四十路男子がはまった漫画 バチバチシリーズ

皆さんは、『相撲』を観ていますか?
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相撲とは何かと言いますと

一般に知られる幕内力士…その数約40名
そしてその下には600名以上の下位力士が存在する
力士は直径わずか4.55mの円の中
己の存在を賭け生き様をぶつけ合う
頂点である横綱という神を目指して…
バチバチBURST 最終話より引用

私が相撲や力士で知っている事と言えば
・『巨人、大鵬、目玉焼き』
(昭和30年代の子どもが夢中になってた代表みたいですね。生まれる前の話ですが)
・『何を言う 早見優 醤油 ラー油 アイラブユー 北天祐』
(志村けんさんが、よくコントでされていたのを覚えています)
・滋賀の郷土力士に蔵馬関がおられた
(角界から初の力士タレントになられました。関取の名前のついたちゃんこ屋さんも県内に沢山有ります。どちらのお店も美味しいです!)
・子どもの頃は、家に1つしかないテレビを夕方おじいさんが占拠してた
・紙相撲

等ですかね。ほぼテレビの影響です。
実際には、もっと多くの力士の名前は知っていますし、テレビでも観ていましたが、あくまでも知っているくらいだけの見識ですので、、、

では、相撲をテーマにした漫画と言えば、何を知っていますか?

私がこれまで過去にリアルタイムで読んだことがあるのは
『ああ播磨灘』(週刊モーニング掲載)
『火ノ丸相撲』(週刊少年ジャンプ掲載)
です。

そんなある日、たまたまアプリで掲載されていて、はまった相撲漫画がありました。

それは
『バチバチ』
『バチバチBURST』
『鮫島、最後の十五日』
の三部作です。
(少しネタバレも有ります…)

バチバチシリーズのあらすじ

バチバチ

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主人公鮫島鯉太郎の父親は、悪タレ力士であったが、土俵でしか己の生き様を見つけることが出来ず、暴力事件により角界を追放されてからは死んだように毎日を生きていて、不慮の事故で死んでしまう。鯉太郎は悪童として名を馳せていたが、誰よりも父親である火竜の現役時代の生き様を知っていて、父親の友人宅に引き取られたあとも独りで相撲の稽古をしていた。そんなある時、大相撲の巡業で、天才と呼ばれた幕下力士と対戦することにより、その取組が後に入門することになる親方の目にとまり力士として一歩を踏み始める。同期との対決のほかにも、兄弟子達のそれぞれの熱い思いが土俵の上で巡りあう!

バチバチBURST

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兄弟子の引退や弟弟子の入門等、変化がいろいろとあったが、鮫島は弟弟子には言葉では語らずに背中で語る。ライバル達との十両昇進をかけた、運命の五月場所が始まる!

鮫島、最後の十五日

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鮫島は幕内力士となったが、恵まれない体格を補うために常に全力で立ち向かうため、いつも満身創痍であり場所後半は休場することが多くなっていた。
そんな鮫島の今場所は前頭十四枚目。
観客はそんな鮫島を応援するが、ライバル達はこれが最後の鮫島との取組になるであろうと思いながらも、全力で対戦相手にぶつかり、お互いの持てる力の全てを限界まで引き出す鮫島に感謝する。
そして、ついにクライマックスを迎えるところで…

私のお気に入りの3つの名勝負

登場する力士それぞれが、様々な思いを込めて真剣勝負の取組をしています。
どの取組も甲乙付けがたいのですが、あえて個人的なランキングを発表します。

第三位 鮫島ー猛虎(本場所十三日目)

大関まで登り詰めた猛虎は、自分には才能がないと言う。ただひたすら人の倍を稽古する事で、少しでも高みへと歩もうとする。誰にも相撲が好きだと言う気持ちは負けないと思っているが、それは鮫島も同じであり…巡業の時に周りに持ち上げられて天狗になっていた鼻っ柱を鮫島がへし折ってくれたことで今の自分がいると感謝する…

第二位 鮫島ー王虎(本場所十二日目)

始めの頃は対戦相手を見下し、非情な取組で数多くの力士をヤマいかした王虎。廃業を賭けたりした事もある二人は、最後には一番の理解しあう仲になっていく。いつまでもこのまま組み合いたいと思う姿は、子どものように純粋であり、王虎の心技体の成長を感じる…

第一位 阿形ー吽形(幕下優勝決定戦)

『お前の最後は俺が決めてやる…俺の最後はお前が決めろ…』
そんな約束を交わせる程、お互いが土俵で生き様をぶつけ合う。
そして、託された思いは受け継がれていく…

番外編 火竜ー虎城(稽古)

まだ番付が低いときは全力で土俵に上がっていた虎城も、横綱に昇進すると少しずつ変わっていく。一方火竜は、俺が俺を証明出来る場所としてその生き様を土俵でバチバチにぶつけ合う事が信条。
お互いの実力をだれよりも認めているからこそ、火竜は…

特に好感度が上がった人物

たくさんの登場人物がいます。
始めから胸に一本の太い芯を持っている人もいれば、感化されて変わっていく人もいます。
私が好感度↗️の3人とは?

第三位 天雷(村松)

兄弟の影響から、実力は抜けていたが訓練所でもどこか熱が伝わらない村松であったが、鮫島や同期の熱に当てられてその心は次第に変化していくところが、ライバルでもあり同期の良いところですね。。

第二位 王虎

始めのうちは、体出来ていても心が未熟だった王虎。始めは屈辱を受けた借りを返すために復讐に燃えていたけど、気力や体力が一滴も残らない程の鮫島との取組が悪くないと感じた事で、変わっていく。大関になってからは、有る意味別人と言えるほどの変化というか、成長ですね。

第一位 虎城

読み始めた時は、典型的な嫌味な人だった。しかし、いつからか虎城も過去を振り返り、今の鮫島や王虎の姿を観て涙する。
『お前の父親は無礼でガサツで融通の効かんどうしようもない男だった…そして誰より…強かった…』この一言で、虎城が心の底から火竜を認めていたのがわかります。

解説も当たり前だけどすごいし、猛虎が鍛練の末にたどり着くその先に力士としての虎城がいるわけで、その高みにいる苦しみや悩みも人間ぽいですね。

私の好きな名言

この作品の中には、それこそ魂が熱くなる名言がたくさん有ります。
その中でも、特に私が好きな名言はこれです!

テンパって猛稽古するだけが努力じゃねー 片寄ってんだよ...お前は
ちゃんと食って寝て太る それが合わさって稽古だ
強くなりたかったらそのすべてに努力しろ
お前はまだ始まったばかりじゃねーか
焦るな 強さも体もすぐには出来ねーんだ 地道ってのが一番の近道なんだぜ...
三年先の稽古をしよーぜ 鯉太郎...
まぁ...だからといって三年後必ず成功出来るって確証はない残酷な世界でもあるけどな...

バチバチ 第86話/焦るな... より引用

これは何事にも当てはまると思います。
当然、ブログの世界でも。
私も確かに毎日のアクセス数やクリック数に一喜一憂します。
しかし、基本が出来ていなかったら恐らくは三年後と言わずに一年後すら続けられているか疑問になります。
他のことも含めて、成功するかはわからなくても努力することの、そしてその努力を継続することの大事さを改めて痛感しました。

さいごに

これから、横綱泡影との大一番を迎えるところでしたが、作者の佐藤タカヒロ先生は2018年7月にお亡くなりになられました。
鮫島にとっては相撲が全てであり、土俵で魂を燃やす様子が、作者が作品に魂を燃やすのと重なります。
私のこれからの大相撲の見方も変わりました。
(今までは、幕下のことをあまり知らずに甘く見ていました...)

皆さんも、アプリとかで読めますので、一度読んでみられてはいかがですか?
(昨年末の『このマンガがすごい!』には、何名もの方が取り上げられていました)